社会保険新報 平成29年5月号

社会保険新報2017年5月号表紙

2017年5月号

皇居 二重橋(千代田区千代田)

【コラム東西南北】伊豆を旅して

編集委員 松澤 巌

イラスト:東西南北

早春の3月上旬、家族5人と娘夫婦に昨年生まれた孫の総勢8人で伊豆を旅した。

土曜日の東京駅発10時の踊り子号に乗車し、2時間ほどで伊豆高原駅に到着した。踊り子号は、旅行シーズンということもあり、満席であった。

伊豆高原駅でレンタカーを借り、まず向かった先は、「熱川バナナワ二園」。ここを訪れるのは、実に20年ぶりのことであった。

この園は、本園と分園の2つのエリアに分かれており、本園では、世界各国の珍しいワニや世界最大級といわれるアルダブラゾウガメ、日本で唯一飼育されているアマゾンマナティーなどを見ることができた。また、分園には、熱帯果実の温室があり、台湾バナナやインド原産のマンゴー、熱帯アメリカ産のパパイヤといった定番のトロピカルフルーツが栽培されており、ミラクルフルーツなどの日本では珍しい果樹も観察することができた。ここのフルーツパーラーで飲んだバナナジュースは、甘くて最高の味であった。

次に向かったのは、早咲きの桜で有名な河津桜の地、河津。

河津桜は、カンヒザクラ系と早咲きのオオシマザクラ系の自然交配で、濃いピンクの花びらが特徴である。早春の河津川沿い約4kmに800本、町全体で約8,000本の桜が咲き、毎年数多くの観光客で賑わう桜まつりが行われているのだが、残念ながら、今年は暖冬のせいか、1月下旬に咲き始め、2月中旬には満開を迎えたとのことで、葉桜の部分が多かった。しかし、ピンクの色鮮やかな桜も随所に見られ、楽しむことができた。

夜は、宿で金目鯛の煮付けを食した。脂ののった身の厚い金目鯛は、極上の味であった。

翌日、いちご狩りに、東伊豆町のいちご農園に出かけた。ここの農園では、大人の腰くらいの高さにいちごが実る高設栽培のため、立ったまま楽に収穫することができた。品種は、丸い形の紅ほっぺと大粒の章姫(あきひめ)で、どちらも練乳をつけなくても、とても甘く、お腹がいっぱいになるまで食べてしまった。

次に訪れたのが、「伊豆シャボテン動物公園」。ここのシャボテン温室には、約1,500種の世界中のシャボテンや多肉植物が集められており、メキシコ館やマダガスカル館、森林性シャボテン館など、各地域ごとに風土の特徴を感じさせられた。また、愛らしい動物のカピバラに触れることができ、貴重な体験だった。帰りの電車の時間の関係で、1時間ほどで切り上げなければならなかったのだが、もう少し時間をとって見たかった。それが今回の旅の唯一の心残りであった。

2日間にわたり伊豆を旅したのだが、久しぶりに行った伊豆は、温暖な気候で、私も穏やかな気持ちにさせてもらい、また、リフレッシュすることもでき、楽しい旅であった。今回は、食と観光が中心であったが、とても有意義な旅であった。

皆さんも、風光明媚で美味しいお魚を食することができる伊豆に、ぜひ足を運ばれたらいかがでしょうか。おすすめします!


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