新年おめでとうございます。
会員事業所の方々をはじめ、『社会保険新報』をご愛読の皆様方には、お健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、本会の事業運営に大きなご支援とご協力を賜り、おかげさまで健診事業をはじめ、各事業とも順調に推移いたしております。あらためて厚く御礼を申し上げます。
さて、わが国の社会経済情勢は、これまでデフレからの脱却や経済成長を促すためのさまざまな施策が講じられ、一部の企業では、業績の改善により報酬が上昇し、雇用情勢も改善しているものの、全体としての賃金は伸び悩み、個人消費の回復は鈍いままで、景気の回復は路半ばの感があります。本年こそは、景気の回復が確かなものになるよう期待しております。
このような情勢のもと、政府においては、アベノミクスの第2ステージとして、わが国の構造的な問題である少子高齢化に真正面から挑み、「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」の「新・三本の矢」の実現を目的とする『一億総活躍社会』に向けたプランの策定が進められています。
厚生労働省からは、所管行政と密接に係わる第2・第3の矢の実現に関して、『希望出生率1・8』の実現のための「総合的子育て支援」「介護離職者ゼロ」「健康寿命の延伸」「高齢者の所得全体の底上げ」等の実現に向けた取り組みの方向性が示されています。社会保障制度の中核である社会保険制度の運営を支援する事業主団体として、政府には真に『安心につながる社会保障』制度への改革を早急に行っていただき、国民が将来にわたり、安心して暮らせる社会の実現を願うものであります。
本会は、会員事業所から納付された会費を財源として、社会保険制度の周知のための各種事務講習会・セミナーの開催やWEB版『社会保険新報』の配信、会員事業所の被保険者や被扶養者のための福利厚生事業、直営健診施設「フィオーレ健診クリニック」における健康診断などの事業を実施しております。
本年も、これらの事業をさらに充実させ、皆様方のお役に立てるよう取り組んでまいる所存でございます。引き続きご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
新年にあたり、皆様方のご多幸と各事業所のますますのご隆盛を心から祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
事業主並びに被保険者の皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、昨年中は公的年金事業の円滑な運営にご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年発生した日本年金機構における「不正アクセスによる情報流出事案」につきましては、国民の皆様をはじめ、関係者の皆様に多大なご迷惑・ご心配をおかけし、心からお詫び申し上げます。私どもでは、お客様の情報が不正に利用されることのないよう、該当されるすべてのお客様の基礎年金番号を変更させていただくとともに、「情報セキュリティ体制の強化」や「ガバナンス、組織風土のゼロベースからの抜本改革」などの再発防止策について、組織をあげて取り組んでおります。ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
さて、私どもは、基幹業務である適用・徴収・給付・記録管理・相談といった業務を正確、確実かつ迅速に行うことが求められております。特に「国民年金保険料の納付率向上」および「厚生年金保険等の適用促進」につきましては、昨年に引き続き最重要課題として取り組んでまいります。
さらに、年金記録問題への対応につきましても、未統合記録解消のために年金記録確認の呼びかけを積極的に実施するとともに、今後予定されている年金制度改正等の円滑な施行に向けて万全を期してまいります。
社会保障制度の中でも重要な公的年金制度ですが、若い世代では年金制度への理解が低いともいわれております。日本年金機構では、若い世代の皆様への年金制度に対する正しい理解の普及が重要と考え、地域・教育・企業の中での年金制度の普及・啓発活動として、「地域年金展開事業」を積極的に推進しております。東京社会保険協会並びに会員の皆様におかれましても、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。
私どもは、公的年金業務の適切な運営のため、全職員が一丸となって取り組んでまいる所存です。東京社会保険協会並びに会員の皆様におかれましては、一層のご理解とご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
年頭にあたり、東京社会保険協会のますますのご発展と、会員の皆様のご多幸をお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
新年あけましておめでとうございます。
平成28年の新春を迎え、『社会保険新報』をご覧いただいている皆様方におかれましては、お健やかに新年を迎えられたことと、心よりお慶び申し上げます。
旧年中は、協会けんぽ東京支部の円滑な事業運営に温かいご支援・ご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
昨年は、品川区と「健康づくりの推進に向けた連携および協力に関する協定」を締結いたしました。世田谷区、葛飾区、中野区に続き、4例目となります。すべてに共通するのは、「それぞれの区にお住まいの皆様の健康づくりに役立てることができるよう、相互に協力して事業を推進していく」という内容です。協会けんぽやそれぞれの区がもつ医療費や健診などのデータを分析し、健康状態や特性を把握、そのうえで、お互い何ができるかを検討して具体的な事業につなげるため、腰を据えて取り組んでおります。
また、一昨年に策定したデータヘルス計画のうち、事業主の皆様とのコラボヘルスとして、「健康企業宣言」を昨年12月より開始いたしました。これは、「事業主の皆様の強力なリーダーシップのもと、事業所全体で健康づくりに励んでいただき、そのサポートを協会けんぽが行う」という新しい取り組みです。本年は、この取り組みを多くの事業主の皆様へ広げていきたいと考えております。
このほか、健診・保健指導の実施率の向上、ジェネリック医薬品の利用促進、レセプト点検の強化、ラジオ番組やウェブサイトを通じた健康情報の発信などの医療費適正化に向けた取り組みを、職員一丸となって効果的に推進していく所存です。
皆様方には、変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げるとともに、今年一年の皆様方のご健勝とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
あけましておめでとうございます。
今年の干支は丙申(へいしん・ひのえさる)で、いわゆるサル年です。猿の特徴は、『精選版 日本国語大辞典 2』(小学館)によると、次のようになります。猿は、人に次ぐ高等動物で、大脳のほか、色覚を含む視覚や聴覚が発達し、知能の高いものが多いが、こうした特徴を、すばしっこくずるいもの、卑しいもの、落ち着きのないものなどと見て、それに似た人をたとえて、猿という。
この伝でいくと、巷に広がりつつある、社会保障とりわけ公的年金をめぐる損得論などは、一見もっともらしいですが、その実きわめて皮相な公的年金のとらえ方であり、社会保険の歴史的・今日的そして将来的な意義を解さない、浅はかな猿知恵の類といえましょう。社会保障は、20世紀最大の人類の英知の所産の一つであり、競争社会・市場経済体制の負の側面を、可能な限り少なくするために必要不可欠な政策・制度であり、今後その重要性が増すことこそあれ、減ることはありません。社会保障・社会保険の存在が、私たちに自由な発想と果敢な挑戦を可能にしてくれます。
昨年10月、政府のTPP総合対策本部が決定した「TPP協定交渉の大筋合意を踏まえた総合的な政策対応に関する基本方針」が、グローバルな規模での競争の激化を招くことは必至で、私たちの暮らしも多大な影響を受けます。そして、いよいよ社会保障・社会保険が、本格的なグローバル化の時代を迎えることにもなります。
本誌『社会保険新報』編集委員一同、こうした状況を正面から受け止め、本年も社会保険に関連する「最新の情報を、迅速かつ正確に、どなたにも理解していただきやすい」かたちでお届けするために、最大限の努力を傾注してまいります。これまで同様、ご愛読・ご活用くださいますようお願い申し上げます。