編集委員 小林 司
毎年5 月の日曜日に、ゴミゼロ運動に参加しています。ゴミゼロは、"5 3 0" の語呂合わせで、5月30日がゴミゼロの日になっているそうですが、必ずしも休日ではないため(何年かに1回は日曜日に当たる年もありますが)、前後の日曜日に近所の親水公園や歩道のゴミを拾う活動です。
私はボーイスカウトのビーバースカウト隊(小学校1年生と2年生)の隊長をしているので、スカウトたちと一緒にゴミを拾っています。最近は、公園の清掃活動をされているボランティアの方も多くいらっしゃって、あまりゴミが落ちていないせいか、スカウトがとんでもない物をゴミだと言って持ってきてしまうことがあります。駐輪している子どもの自転車をゴミだと持ってきてしまったときは、あわてて返しに行きました。
こうした活動を続けることにより、子どもたちが街をきれいにするためには、ゴミを拾うよりもゴミを捨てないことが1番大切であることを心がけるように育ってもらいたいと願っています。
昨年11月に、「ビーバーの収穫祭」という行事を行いました。公園に集合してセレモニーをした後、歩いて近所の農園に行き、大根を収穫させてもらい、おやつにさつまいもをごちそうになり、公園に戻りました。
収穫祭終了のセレモニーをして解散すると、スカウトたちが保護者の方と公園のゴミを拾い始めました。「どうしたの?」と聞くと、「いつも公園を使わせていただいているのだから、きれいにして帰る」と言ってゴミを拾っています。当日はあいにくの雨で、公園のボランティアの方もいらっしゃらず、空き缶やお弁当の空き箱が落ちていました。彼らがゴミを拾ったおかげで、ゴミのないきれいな公園に戻りました。
スカウトたちの行動を見て、ゴミゼロ運動を続けてきてよかったと、あらためて思いました。私の隊からこのようなスカウトが育ってくれたことが、私にとって1番の収穫だと思いました。こうした子どもたちの成長がとても楽しみです。