医療機関に支払う医療費は、ちょっとした心がけで節約できます。節約といっても、体調が悪いのに医療機関で受診をせずにがまんするということではありません。上手な受診で医療費の無駄を減らすポイントを紹介します。
(1) かかりつけ医・かかりつけ薬局をもちましょう!
かかりつけ医・かかりつけ薬局をもつことが、医療費節約の第一歩です。
生活習慣病など、長期にわたる治療や服薬や、かぜなどの軽い症状で受診する場合には、まずは近所のかかりつけ医を受診しましょう。入院や詳しい検査が必要なときには、適切な医療機関や専門医に紹介状を書いてもらえます。
また、かかりつけ薬局をもつことで、薬の重複や無駄を防げます。
(2) ハシゴ受診はやめましょう!
治療中なのに「新しくできた病院のほうがよさそう」などの安易な理由で、医療機関を次々に変えるハシゴ受診は、複数の医療機関を受診するたびに初診料がかかります。また、検査や治療、薬の処方などが重複すると、その分、医療費が増えるだけでなく、体にも負担がかかる場合があります。
Point セカンドオピニオンとハシゴ受診は違います!
セカンドオピニオンは、患者が納得できる治療を受けるために、主治医以外の医師に意見を求めることです。 セカンドオピニオンを申し出ると、主治医は紹介状に加えて、検査結果や画像などの必要な情報を紹介先の 医療機関に提供してくれます。
(3) 受診する時間に注意しましょう!
診療時間外、夜間や休日に医療機関で受診をすると、割増料金がかかります。
また、夜間や休日には、限られた検査や治療しか受けられない場合が多く、診療時間内にあらためて受診する必要があります。
急病や緊急時を除いて、診療時間内に受診しましょう。
例 3割負担で受診した場合の初診料・再診料
初診料 | 再診料 | |
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診療時間内 | 850円 | 220円 |
診療時間外 | 1,100円 | 410円 |
休日受診 | 1,600円 | 790円 |
深夜受診 | 2,290円 | 1,480円 |
(4) 夜間や休日などに子どもの病気で迷ったら救急相談へ!
■ 小児救急でんわ相談 #8000
全国同一の短縮番号「#8000」をプッシュすると、小児科医や看護師などの専門家に電話で相談できます。受付時間は、都道府県によって異なります。詳細は、厚生労働省のホームページでご確認ください。
■ こどもの救急 URL http://www.kodomo-qq.jp/
公益社団法人 日本小児科学会が管理運営するホームページです。対象年齢は生後1か月から6歳で、夜間や休日に医療機関で受診をすべきかどうかの判断の目安を確認できます。
(5) かしこく使おう!ジェネリック医薬品!
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と効き目や安全性が同等であると厚生労働省から認められている安価な薬です。新薬に比べて、研究開発費を大幅に抑えられるため、価格を安く設定できます。多くの場合、新薬より3割から5割程度安くなります。
ジェネリック医薬品の処方については、かかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。
例 高血圧症の場合
平成28年8月に「ジェネリック医薬品軽減額通知」をお送りしました!
処方された薬をジェネリック医薬品に切り替えた場合に、薬代(薬剤料)の自己負担額がどのくらい軽減されるかを試算したお知らせ「ジェネリック医薬品軽減額通知」を、平成28年8月にお送りしました。
通知が届いた方でジェネリック医薬品への切り替えをご希望の場合は、かかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。
「ジェネリック医薬品軽減額通知」のイメージ
「ジェネリック医薬品軽減額通知」の発送対象者等の詳細は、協会けんぽホームページをご覧ください。
さらに入院や高額な医療を受けるときは限度額適用認定証をご利用ください!
限度額適用認定証を利用すると、1か月ごと(1日から月末まで)の窓口での支払いが自己負担限度額まで 注1となり、高額療養費(払い戻し)の申請が不要 注2になります。一時的な窓口での支払いが軽減されますので、ぜひご利用ください。
注1 | 保険医療機関(入院・外来別)と保険薬局では、取り扱いがそれぞれ別となります。 保険外負担分(差額ベッド代など)や入院時の食事負担額などは、対象外となります。 |
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注2 | 同月に入院や外来など、複数の受診がある場合は、高額療養費の申請が必要となることがあります。 |
自己負担限度額は、所得区分によって異なります。
詳細は、協会けんぽホームページをご覧ください。
申請書もダウンロードできます。
協会けんぽ東京支部ホームページ
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tokyo/
「海外療養費支給申請書」の提出先が変更になります!
平成28年10月1日から、協会けんぽ神奈川支部で審査を行いますので、神奈川支部にご提出ください。
提出先(全国一律)
〒240-8515 横浜市保土ヶ谷区神戸町134
横浜ビジネスパークイーストタワー 協会けんぽ神奈川支部
協会けんぽ以外の健康保険の方は、加入されている健康保険組合等にお問い合わせください。
このページの記事の内容に関するお問い合わせは、
協会けんぽ東京支部
(TEL 03-6853-6111→音声ガイダンス「1」)まで